焼豚焼き続けて数十年、壊れて引退した焼豚釜が語るもの

今日も水分補充しながら5時まで工場やってましたが、
朝晩はちょっぴり秋の気配がしてきましたね。

弊社に焼豚釜のお問い合わせをいただく中で、
精肉販売業の皆様の多くは、数十年来お使いの焼豚釜をお持ちのお店。

長年大事にされてきた釜が壊れてしまい、
「明日から焼豚が焼けなくなると困る」というご相談が多いです。
それも夏休みや年末の繁忙期に。。。ってそりゃお困りでしょう。
弊社が修理して直せることなら、喜んでお役に立たせていただきます。

でも、どう工夫して修理しようとしても直せない場合もあるんです。
数十年間ご使用になられた釜は、お店の皆様にとって愛着もひとしお。

あるお客様は、買い替えのためにご購入いただいたのですが、
少し経って「調子はいかがですか?」と伺ったら「まだ古い方で焼いてるの」と。
「釜が割れてしまうまで、最後の最後まで使い切ってから代替わりしたい」
「でも明日から焼けないというのじゃ困るから買ったんだよ」
という店主さんのお気持に思わず目頭が熱くなったことを思い出します。

「釜の役目を終えさせるまで」という姿勢に大いに共感しました。
こんなに思われるって、作り手冥利に尽きますね。
弊社の釜も、こうなるまで何回も直しながらお使いいただけたら本望です。

弊社のお客様たちのお店で、役目を終えた釜たち。
迫力ありますよね。

316
長い間焼き続けててきた釜の風格。ものすごい存在感でした。

317
最後の焼き仕事を終えたこの釜が、まだ熱いうちの引き取りでした。

318
お疲れさん、とポンとたたいて声をかけたくなりました。

お店の皆様の焼豚を焼く、焼き続けるお仕事に、
弊社が少しでもお役に立つことができるって、嬉しいことですね。

Follow me!